2026/07/26
他社で止まった開発を、動かす。― 香りをダウンロードする「Scent Gem」誕生の記録
「香りを『買う』から『ダウンロードする』時代へ」
Horizon株式会社が掲げる、スマートアロマディフューザー「Scent Gem」のコンセプトです。12種の香料を組み合わせ、100万通りの香りをアプリで自在に切り替える。世の中にまだない製品でした。
だからこそ、量産の壁は高いものでした。
2社が、量産化に届かなかった
Scent Gemの量産化には、すでに2社が挑戦していました。しかし、いずれも実現には至りませんでした。
部品をゼロから作り起こす手探りの開発が続き、時間もコストも膨らんでいきます。デモ機を組んでも、狙った性能が安定して出ない。
さらに、Horizon様には譲れない目標がありました。本体の直径を18cm以内に収めること。 ところが試作機は直径21cmを超え、その一線を越えられずにいました。
開発は、止まりかけていました。
世の中にないものを、どう形にするか
私たちが本格的にスタートしたのは、昨年11月です。後発でした。
世の中にない製品を作るとき、設計図だけを頼りに進めると、検証と作り直しが延々と続きます。開発は遅れ、つぶし込みも増える。これは、新規開発につきものの落とし穴です。
私たちの考え方は違いました。その分野を作り続けてきた専門工場と、最初から組む。
いま中国では、特定分野に特化して成長するODM工場が次々と生まれています。私たちは4年以上前から、中国最大級のアロマディフューザー専門工場と付き合いがありました。
アロマディフューザーだけを作り続けてきた工場の経験則と、私たちが1997年から積み上げてきたものづくりの経験値。この二つを掛け合わせると、起こりうるエラーを、作る前に先読みできます。 手探りが消え、開発スピードが飛躍的に上がる。
これが、後発でありながら前に出られた理由です。
半年で、目標のデモ機へ
昨年11月のスタートから、工場の技術部と徹底的に議論を重ねました。
そして今年5月、目標をクリアするデモ機が完成します。2社が越えられなかった直径18cm以内の壁も、性能の安定も、クリアしていました。
商品化の目処が立ち、金型製作へと進みました。
クラウドファンディングという、市場への問いかけ
Scent Gemは、機器そのものを売る製品ではありません。香りをダウンロードして楽しむ、サブスクリプションを中心とした新しいサービスです。
だからこのクラウドファンディングは、資金集めというより、「香りをダウンロードする」という新しい体験を世の中に問う、マーケティングの場でした。そしてその問いかけは、確かな手応えとともに受け止められています。
あきらめかけた開発にも、続きがある
私たちには、二つの財産があります。1997年から続く中国・大連でのものづくりの経験と、共同代表・陳が通信販売分野で25年以上かけて築いた工場ネットワーク、そして品質管理の体制です。
この融合があるからこそ、その分野に最適な専門工場を選び、最初から正しく組むことができます。
Scent Gemは、他社で一度は止まりかけた開発でした。それでも、組む相手と進め方を変えれば、前に進みます。
「もう無理かもしれない」と思った開発にも、続きはあります。 コンセプトが固まっているなら、あきらめる前に、一度ご相談ください。私たちは、その実現までご一緒します。